【教育委員会】HPVワクチン接種における“積極的推進”から“適切な情報提供”への啓発方針の見直し提案
- dc
- 8月6日
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【質問】
令和2年9月17日、HPVワクチン接種に関する質問において、
「積極的な奨励」ではなく、「適切な情報提供のあり方」を
重視すべきとの立場から提言を行いました。その際、
福山市が当時積極的にHPVワクチン接種の推進を行っていたこと
を紹介し、広島県としての対応状況を確認する質問が
なされました。
【結論】
広島県教育委員会は、令和6年度に県立学校へHPVワクチンの
キャッチアップ接種に関する通知を発出し、生徒からの相談に
適切に対応できるよう、情報提供を依頼しております。
また、県の健康福祉局が実施するHPVワクチンに関する
研修会についても、県立学校に向けて案内を行い、
教職員の理解促進や啓発活動を支援している状況です。
【ざっくり言うと】
HPVワクチンの接種について、「打つべき」と積極的に
奨励するのではなく、正しい情報をもとに判断できるように
することが大切だと提言しました。
福山市は、令和2年当時、HPVワクチンの接種を
積極的に推進していました。
その後、令和6年度には、県教育委員会から県立学校へ
キャッチアップ接種に関する情報を通知し、対応体制の
整備が図られました。
あわせて、県の健康福祉局が開催する研修会について、
県立学校に向けて周知が行われ、学校現場での啓発活動の
支援が進められています。
生徒が相談しやすく、適切な情報を得られるような
体制づくりが行われています。
【行政に対する結論の疑問】
HPVワクチンに関する情報提供の取り組みが県立学校を
中心に進められていることは理解できますが、
その具体的な内容(どのような資料を用いて説明しているのか、
説明の頻度や場面)や、生徒からの相談件数など、
取り組みの実態を数値として把握・共有する必要があると
考えます。
また、県教育委員会と健康福祉局との連携状況、研修会の
実施回数、参加校数・教職員数、研修後の意識や知識の
変化など、効果検証も重要です。
さらに、福山市が行っている「積極的な推進」と、
広島県が取っている「適切な情報提供」の方針との
違いや整合性を明確に示すことも求められます。
特に、HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する
啓発の進捗状況や成果(例:接種率の変化)について、
県全体として数値で公表し、今後の施策に反映していく
姿勢が必要です。
県としては、接種機会を逃してきた世代への支援が
実を結ぶよう、丁寧な情報提供と保護者・生徒への信頼形成を
引き続き重視すべきであると考えます。



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